松山英樹は攻略なるか マスターズ復活のガラスのグリーン

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 また、オーガスタ近郊で育ったケビン・キスナー(32=米国)は、大会の数カ月前に何度も会場を下見し、「その時より、グリーンが5フィートから8フィート(約1.5~2.4メートル)も速く転がるようになっていて驚いた」と、すでに高速仕様に仕上がっているグリーンの状態を一緒に回ったザック・ジョンソン(40=米国・07年覇者)に明かしている。

 米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。

「昨季のドライビングディスタンスを見ると平均で300ヤードを超える選手は25人だったのが、今季は35人もいる。ティーインググラウンドを後方に下げられないため、主催のマスターズ委員会は、ラフをやや長く伸ばし、グリーンも速くしてスコアを抑えるつもりなのでしょう」

 7435ヤード・パー72のオーガスタ・ナショナルGCは、飛距離が伸びた今の選手にとっては、もはや難コースではない。苦肉の策として、「アーメンコーナー」のひとつである13番(510ヤード・パー5)の距離を延ばすため、隣接する土地を買収する動きもあるそうだが、その程度では焼け石に水だろう。

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