グランドスラム王手マキロイ 9位発進で蘇る5年前の“屈辱”
【マスターズ】
史上6人目のキャリアグランドスラムに王手をかけているR・マキロイ(26)が、「圏内」につけた。
マキロイといえば、2011年大会の大乱調が記憶に新しい。最終日、2位グループに4打差の12アンダーで首位スタートしたが、下位のウッズなどがチャージをかけ、バック9に入ると1打差の10アンダーに4、5人がひしめく大混戦に。
じわじわプレッシャーを受けるマキロイは10番、左に引っ掛けた第1打が木に当たり、左サイドにあるコテージの間に落ちた。結局このホールをトリプルボギーとし、8アンダーまでスコアを落とすと、11番ボギー、12番ダブルボギーで自滅。80を叩いて通算4アンダー。優勝したシュワーツェルと10打差の15位に終わった。
そのシュワーツェルは「彼は優秀な選手だ。いつか必ずメジャー大会で優勝できるよ」と、マキロイにエールを送ると、その2カ月後に全米オープンで頂点に立った。
「もう少しよいスコアが出たかもしれないが、今日はタフな日だったので、トップ10に入ることは難しいことだった。まだ(首位の)ジョーダンは届く距離にいる」(マキロイ)
5年前の屈辱を脳裏から消すには、グリーンジャケットを手にするしかない。