有終の美飾ったはずが…引退パッキャオにもう復帰プラン

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「引退」はしても、「復帰」をしないとは誰も言っていない。

 9日(日本時間10日)に“ラストマッチ”を行った、元ボクシング6階級制覇のマニー・パッキャオ(37)。3度目の対戦となるブラッドリー(32)を相手に序盤から攻勢に出ると、7Rと9Rにダウンを奪う。カウンター狙いのブラッドリーを手数で圧倒し、大差の判定勝ちを収めた。

 母国フィリピンの政治家でもあるパッキャオは、5月の上院選に出馬予定。リング上では「フィリピン国民のために引退を決意した」と話したものの、復帰の可能性はゼロではない。

 パッキャオの「引退騒動」はこれまで何度もあった。昨年、メイウェザーとの「世紀の一戦」後に、引退が取り沙汰されていたのは記憶に新しい。今回のブラッドリー戦前にも「またリングに上がりたくなるかもしれない」と言えば、パッキャオのプロモーターを務めるボブ・アラムも「私は『引退試合』なんて広告は出していないだろう?」と、周囲をけむに巻いている。プロ解禁の動きもあるリオ五輪ボクシング代表にも、「母国のために闘うのは名誉なことだ」と興味を持っているのだ。

 フィリピンでは「将来の大統領」とも言われるパッキャオだが、政治活動がうまくいく保証はない。政治家としての人気取りか、あるいは政治に失望してボクシング熱が再燃するのか……。いずれにせよ、パッキャオがリングに舞い戻る下地は十分に出来ている。

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