イタリアが雪辱 敗者スペインには「一時代の終わり」の声

公開日: 更新日:

 イタリアが4年前のリベンジを果たした。

 欧州選手権(ユーロ)の決勝トーナメント1回戦でイタリア、スペインの強豪国が激突(日本時間28日午前1時開始)。

 前大会決勝戦の再現となった一戦は、イタリアの方が多くの決定機をつくりながら進んでいった。前半33分、試合が動いた。イタリアがゴール正面でFKを獲得。FWエデルの蹴ったボールをGKデ・ヘアがファンブルし、それをイタリアDFキエッリーニが押し込んで先制。後半アディショナルタイムには、FWペレが右足ボレーシュートを叩き込み、スペインの息の根を止めた。

「08年のユーロ、10年のW杯、そして12年のユーロと主要国際大会3連覇を飾ったスペインも、ついに一時代が終わった」と現地で取材中のサッカージャーナリスト・元川悦子氏が続ける。

「世界の列強が打倒スペインを掲げ、いろいろな対策を講じてきた。イタリアの場合、人数をかけて自ゴール前をきっちりと固め、サイドでボールを回される際には、複数の選手が厳しいプレスをかけ、シュートの芽を摘んでいった。これまでスペインは、持ち味のパスサッカーで相手守備陣形をこじ開けてきたが、この日はイタリア相手に攻め手を失い、記者席で観戦したメディア関係者の誰もが『スペインの攻撃は怖くない』と感じていたでしょう。MFのシャビとシャビ・アロンソが10年W杯後に代表から離れ、現代表のMFイニエスタが32歳、DFラモスにFWシウバが30歳、出番はなかったが、GKカシージャスが先月で35歳を迎えた。明らかに頭打ち状態です。これからは世代交代など問題が山積です」

 勝者イタリアは3日早朝の準々決勝でドイツと対戦。注目カードだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ