短距離女王フェリックス 200m落選でも囁かれる“特例”出場説
短距離女王がまさかの敗退だ。
陸上の米国リオ五輪選考会(オレゴン州ユージーン)が10日(日本時間11日)に行われ、女子200メートル決勝でロンドン五輪金メダルのアリソン・フェリックス(30)が22秒54の4位に。すでに代表権を獲得している400メートルとの2種目での出場を逃したと米メディアが騒いでいる。
リオで2種目の金を目指していたフェリックスは「ここで終わってしまったのは残念」と悔しさをにじませたが、あきらめるのは早計ではないか。
今大会は左太もも裏を痛めている世界最速男のウサイン・ボルト(29=ジャマイカ)の他、組織的ドーピングで女子棒高跳びのイシンバエワ(34=ロシア)ら陸上界を代表する選手の出場が見送られる可能性もある。
スター不在なら陸上の観客動員数やテレビ視聴率は低迷、国際オリンピック委員会(IOC)から各競技団体への分配金の目減りにつながりかねない。それだけは避けたい国際陸連(IAAF)が短距離女王のフェリックスを強引に出場させるというウワサがあるのだ。
IAAFには各国の選考会で代表権を逃した選手を「招待枠」で出場させる特例がある。 “奥の手”を使ってフェリックスの2冠を後押しするというのだが……。