リオ断念のサニブラウン 2020年東京五輪へのダメージは

公開日: 更新日:

 むしろ懸念は4年後だ。

 22日、日本陸連は男子短距離のサニブラウン・ハキーム(17)が左太もも違和感のため、24日から開催される日本選手権を欠場すると発表した。同大会はリオ五輪の選考会も兼ねているため、事実上のリオ断念だ。

 サニブラウンは日本陸連を通じて、「苦しい決断をしなければならず、悔しい気持ちでいっぱいです」とコメントした。

 しかし、問題は20年東京五輪がぶっつけ本番になることだ。例えば冬季五輪では女子ジャンプの高梨沙羅がW杯で勝ち続けながら、本番の14年ソチ五輪は4位止まり。五輪初出場の重圧に押し潰された。サニブラウンも、リオを経験出来ないことがマイナスにならないか。

 スポーツライターの高野祐太氏がこう言う。

「五輪では目標と定めている大会の1つ前の五輪に出場することが大きな財産になります。サニブラウンは昨年の世界陸上(北京)に出場していますが、メディアの注目度やプレッシャーは、五輪とは比べものにならない。さらに選手村という特殊なシステムも、五輪独特のものですからね。世界大会と五輪の違いについては、多くの選手や監督も口を揃えています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」