3戦連続マルチHR ベイ筒香に“打撃専念”一塁コンバート案

公開日: 更新日:

 過去に何人もの教え子をプロ球界に輩出した横浜高元野球部長の小倉清一郎氏によれば、DeNAの筒香嘉智(24)には三冠王を取れる可能性があるという。日本人選手では過去に5人しか成し得ていない快挙を達成するだけのポテンシャルが筒香にはあるということだ。その潜在能力がいよいよ開花しつつある。

 22日の対巨人戦。同点の延長十二回1死から右翼席へ28号サヨナラ本塁打を放り込んだ。この日は左翼へ27号を放っていて、セでは史上初の3試合連続2本塁打。7月は12本塁打と打ちまくっている。現在、打撃部門を独占しているヤクルトの山田に本塁打で1本差に迫ったばかりか、打率は・328で2位、打点も66で3位につけて三冠王は射程圏だ。

 昨オフはプレミア12で全日本の4番を務めた後、ドミニカ共和国のウインターリーグに参戦。ほぼ無休で今季に臨んだ意欲が、結果に反映されている。

 ラミレス監督にはこの筒香を、外野から一塁に転向する構想がある。

 もともと三塁手。しかし、三塁には現巨人の村田がいて、一塁は外国人助っ人が守った。彼らを凌駕するだけの打撃技術が当時の筒香にはなかったため、それ以降、左翼に追いやられているものの、前出の小倉氏に言わせると「肩は強いし、送球もいい。守備範囲は広くはないが、グラブさばきも柔らかい」とか。

 三塁以上に守備の負担の少ない一塁なら、より打撃に専念できるし、外野を守っている今以上の数字を残すのは確実。今月に入ってからの爆発力を考慮すれば、60本も可能ではないか。一塁のロペスを巨人時代に守っていた二塁に回して、すぐにでもコンバートした方がいい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  4. 4

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  5. 5

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  1. 6

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー