仏ならでは…五郎丸が求められる“十八番”とは別の武器

公開日: 更新日:

 今季開幕から初めてスタメン、フル出場を果たしたのが、ラグビーのフランス1部リーグ・トゥーロンの日本代表FB五郎丸歩(30)だ。

 13日(日本時間14日)、本拠地でのパリ戦に背番号「15」のジャージーを着て出場。相手DFの裏を突くキックや積極的なライン(攻撃)参加を見せて再三、好機を演出した。プレースキッカーは務めていないため、初得点はならなかったが、チームの勝利に貢献した。

 ラグビー界は現在、各国のナショナルチーム同士が対戦する「テストマッチ」期間。トゥーロンの正FBリー・ハーフペニーがウェールズ代表に招集され、五郎丸に出場機会が巡ってきた。正FBが再合流する12月上旬には出場機会が激減するのは必至。故障者が出れば、同じBKのポジションで起用される可能性はあるものの、日本人FBが欧州最高峰といわれるフランスリーグでの生き残りの鍵を握るのはキックの精度になりそうだ。

■他国リーグと異なる攻撃パターン

 6月の入団会見で「キックでしっかり結果を出せるようにしたい」と話していた五郎丸に求められるのはゴールを狙うプレースキックではなく、陣地を回復する「タッチキック」だ。フランスリーグはスクラム、モール、ラックなどのFW戦が主体。BKがボールを展開する攻撃は他国のリーグと比べて極端に少ないのが特徴だ。チームにもよるが、キックを多用して敵陣に攻め込み、FWで押し込んでトライを奪うのが典型的な攻撃パターンとされる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ