衰え顕著でも絶賛 50歳Jリーガー“カズ狂騒曲”への違和感

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「世界が驚く50歳カズ 還暦までマジ!!現役」

「カズ60歳まで!!」

 高齢化社会に関するニュース記事ではない。れっきとしたスポーツ記事の見出しだというのだから、驚くばかりだ。

 J2横浜FCに所属するFW三浦知良(50)が自身の誕生日でもあった26日、今季開幕となる松本戦に先発出場。マスコミ74社、報道陣206人が大挙する中、得点にこそ絡まなかったものの、65分間のプレーで満員の観客を沸かせた。

 50歳での公式戦出場はJリーグの最年長記録。現在も若手以上に練習をこなし、1時間以上もピッチを駆け回る体力とスピード、技術は大したものではある。

 が、そのいずれも「50歳にしては」という注釈付きだ。スポーツライターの平野史氏が言う。

「全盛期と比べてスピード、キレ、そして筋力などフィジカルが衰えているのは明らか。26日の試合ではゴール正面からフリーでシュートを放ち、山なりのボールがGK正面に飛んだシーンがありましたが、プロ選手なら軸足をしっかり踏み込んでバチン! とヒットさせるのが当たり前。しかし、カズは重心が後ろに残り、胸を反った状態で右足に当てるのが精いっぱいでした。J2とはいえ、W杯常連国のプロリーグの舞台でプレーするにふさわしいレベルにあるか? と聞かれたら誰もイエスとは言えないでしょう」

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