他球団が高評価も…巨人15年ドラフト上位2人もう正念場

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 巨人が1日、沖縄・那覇キャンプを打ち上げた。高橋由伸監督(41)は「ここまで、試合もきっちりやれて、天候がいい中でほぼできた。(開幕まで)選手個々に結果を求めていきたい。(就任2年目で)何となくペースをつかめた部分があった」と振り返った。

 宮崎の1次キャンプの総括で「若手全体に、まだまだ物足りなさを感じる」と苦言を呈したが、この1カ月を視察した他球団の評価は少し違う。あるスコアラーは「投打で目立ったのは、桜井と重信」と15年のドラフト1、2位の若手を挙げた。センターの重信慎之介(23)は、これまでの実戦7試合で6盗塁。前出のスコアラーが続ける。

「ただの投ゴロを内野安打にしてしまう。バッテリーがウエストしたのに盗塁を成功させてしまうなどの俊足は、やっぱり脅威。今年はミート力が格段に上がっています。昨年は打ち上げて凡退することが多く、足を生かせないことがあったが、今年は淡泊な打撃を見直し、打球を転がすことを徹底していて、嫌らしさが増しましたね」

 投手は意外な人物が挙げられた。昨季わずか1試合の登板で0勝1敗に終わった元ドラ1右腕の桜井俊貴(23)の評判がいいのだ。初実戦の12日の紅白戦は2回2失点。18日の対外試合開幕戦は3回3失点。高橋監督に「イマイチ。もっとまとまった感じで投げてくれないと」と苦言を呈された後の25日のオープン戦開幕戦も3回4失点だった。実戦でことごとく結果が出ていないが、このスコアラーは「失点しているとはいえ、昨年より球の質が良くなっている。直球がピュッと伸びていて、球のキレが増した。制球力も向上しています。今は疲れが出る時期ですが、ここを乗り越えられれば、ドラ1の“モノ”を見せ始めるのではないか」と言うのだ。

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