WBCで結果出た“1番山田” ヤクルト起用で「40-40」現実味

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■メジャー挑戦の背中も押す

 山田には一発長打もある。長いプロ野球の歴史で誰一人として達成していない「40-40」(40本塁打、40盗塁)の達成に最も近い選手であることは間違いない。1番起用は大記録を後押しするはずだ。米ナ・リーグのスカウトはこう語る。

「山田は現時点でメジャーリーガーを含めてトップ級の二塁手。何より走力が最大の武器だ。WBCでは主に1番を担って3盗塁。米国との準決勝で先発のロアークがクイックが得意ではないと判断するや、すかさず二盗を決めた。スタートへの思い切りが良く、センスがある。メジャーでもボンズ(96年)、ソリアーノ(06年)ら4人しか達成していない『40-40』をやってのけようものなら、打撃面も含めてメジャー各球団の評価はさらに上がる」

 山田はWBC終了後、「キャンプ地やドジャースタジアムがいいな、とは思った。(将来のメジャー挑戦について)興味がないことはない。素直にいいなと思った」と、メジャーへの憧れの気持ちを吐露した。一方で山田はかねて「気持ちはコロコロ変わる」と言っている。WBCの経験がメジャー行きにつながるとは限らないが、「1番起用」でさらなる飛躍を遂げれば、周囲が黙ってはいない。

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