女子背泳ぎ弱体化の原因? 柔道パワハラ事件影響の憶測も

公開日: 更新日:

 お家芸の一つがピンチだ。

 17日、競泳の世界選手権(7月、ブダペスト)の日本代表メンバーが発表され、先の日本選手権で女子史上初の5冠を達成した池江璃花子(16=淑徳巣鴨高)ら男女合わせて18人が名を連ねた。

 日本代表の平井伯昌監督は、世界選手権で男女とも複数種目での表彰台を目標に掲げているが、女子は心もとない。今やエース格に成長した池江(自由形、バタフライ)の実力は突出しているとはいえ、背泳ぎの代表はゼロ。日本選手権で派遣標準記録(50メートル=28秒08、100メートル=1分00秒25、200メートル=2分09秒54)に達した選手が出なかったため、今回は選出を見送らざるを得なかった。

 女子背泳ぎは、2012年ロンドン五輪銅メダルの寺川綾の引退後は低迷。昨夏のリオ五輪では酒井夏海が100メートル、200メートルとも予選落ちしたように、今や日本の弱点種目になっている。

 平井監督は「女子背泳ぎが弱い理由? 私も知りたい」と言ったが、「13年に女子柔道日本代表監督による暴力、パワハラ指導が社会問題化して以来、女子スイマーの練習量を控えるスイミングクラブが少なくなった」という関係者もいる。ならば、背泳ぎのタイムだけが伸びないのはおかしな話だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々