NHK杯9連覇かかる内村航平 世界体操Vは激辛ジャッジが敵

公開日: 更新日:

 体操の世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)の代表選考会を兼ねたNHK杯(20~21日)の公式練習が19日に行われ、同大会9連覇がかかる内村航平(28)らが調整した。

 4月の全日本選手権で10連覇を達成した演技内容からも、内村の代表入りはほぼ確実。今大会で優勝すれば、個人総合40連勝となり、世界選手権への弾みとなる。モントリオールでは世界7連覇を目指すことになるわけだが、本番では審判に足を引っ張られかねない。

 体操界では今季から新ルールが適用され、現状ではまだ、各大陸、各国の審判によって採点基準、解釈はマチマチなのだ。現状、ジャッジは欧州では厳しく、日本を含めたアジアは甘いとされている。

 実際、昨夏のリオ五輪個人総合で内村と接戦を演じたオレグ・ベルニャエフ(23=ウクライナ)は、今年4月の欧州選手権で優勝するも、6種目合計は内村が全日本選手権でマークした86.350を下回る85.866点。関係者からは「演技は良かったが、やはり欧州は採点が辛い」との声が出た。単純にスコアだけで判断しても、全日本選手権であれば白井健三(86.100)に次ぐ4位になる。

 内村は今回のNHK杯、全日本選手権予選でミスが出た平行棒の難度を落とすなど安全策で臨む。世界選手権では欧州審判の厳しいチェックに対応できる演技構成が必要になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  2. 2

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  3. 3

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    【萩原健一】ショーケンが見つめたライバル=沢田研二の「すごみ」

  1. 6

    中居正広氏の「性暴力」背景に旧ジャニーズとフジのズブズブ関係…“中絶スキャンダル封殺”で生まれた大いなる傲慢心

  2. 7

    木村拓哉の"身長サバ読み疑惑"が今春再燃した背景 すべての発端は故・メリー喜多川副社長の思いつき

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

  5. 10

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード