全仏直前の急きょ大会出場は錦織圭にプラスかマイナスか

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「本末転倒」にならないか。

 21日開幕のジュネーブ・オープン(スイス)に急きょ、出場を決めた錦織圭(27)のことだ。

 18日のイタリア国際3回戦でデルポトロ(アルゼンチン)にストレート負け。「(赤土の)試合数をこなせなかった。もう少しプレーの質を上げないと、全仏でも上に行けない」と話したように、28日開幕の全仏を前に試合勘を取り戻すのが目的らしい。

 とはいえ、錦織はこれまで、4大大会の前週は公式戦を休み、調整に専念してきた。トップクラスの選手と比べてサービスエースは少なく、5セットマッチをフルに戦わなければならない4大大会は、ただでさえ肉体的な負担が大きいからだ。

 錦織は3月のマイアミ・オープンで右手首を痛め、約1カ月半、実戦から遠ざかった。復帰後2試合はいずれも早い段階で敗れている。試合勘を取り戻したい気持ちは理解できる。

 しかし、11年の全米以来となる4大大会前週の出場で試合勘が戻ったとしても、その分、体力を消耗して全仏でガス欠になったりしないか。

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