13連敗でストップも 巨人弱体化の根底に“失われた10年”

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 巨人が9日、札幌の地でようやく連敗を13で止めた。マイコラスが八回まで無四球の5安打1失点。九回はマシソンが締め、助っ人2人で2点を守り切った。高橋由伸監督(42)は「1つ勝つことの難しさはこうなる前から分かっていたけど、よりそれを感じた期間だった。なかなか結果が出なかったが、結果でしか示せない世界。時間がかかったけど、結果が出て良かった」と安堵の表情を見せた。

 ようやく長いトンネルを抜けたとはいえ、83年の歴史に泥を塗る「13連敗」のワースト記録をつくった事実は重い。連敗は止まっても、ここまで弱体化したチームの根本的な問題点は横たわったままだ。

■08年以降の高卒主力は田口だけ

 球団の育成下手とドラフトの失敗である。

 高校、大学・社会人のドラフトが現行制度となった08年以降、巨人は昨秋までの9年間で計51人を指名している。しかし、その中で主力に成長しているのは長野、沢村、小林、菅野、田口の5人だけ。そのうち長野、沢村、菅野は「巨人しか行かない」と宣言したほぼ“逆指名”の完成形。高卒は田口しかいないのだ。

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