初V森田遥 ゴルファーに育てた“元卓球選手”両親の先見性

公開日: 更新日:

【北海道meijiカップ】

 2打差3位発進の森田遥(21)が67で回り、逆転でツアー初優勝を遂げた。

「優勝を意識しないで、淡々とプレーできて、スコアを伸ばせた。もっと早く勝てると思っていた。やっと、これまでの自分から抜け出した感じ。これからも納得のいくゴルフがしたい」

 両親は中国人で、ともに元卓球選手。卓球指導のために来日したが、娘には卓球ではなく、9歳の時からゴルフを教えた。

「卓球で活躍しても賞金額が少ないのをよく知っているからでしょう。平野美宇が昨年10月の卓球・女子W杯で史上最年少優勝を遂げた時の賞金は460万円です。日本男子のトップ選手でも年間獲得賞金は1000万円ぐらい。もちろん、そのほかにスポンサー契約金がありますが、賞金だけ比べたらゴルフのほうがはるかに恵まれています。卓球の世界は中国選手が圧倒的に強く、高額賞金を得るのは並大抵のことではありません」(担当記者)

 森田は高校を卒業すると年齢制限で日本のプロテストを受けられず、米下部ツアーに挑戦して1勝している。

 森田の今大会優勝賞金は、卓球選手が1年間かけても手が届かない1620万円。それどころか、日本ツアー2年目で総獲得賞金は8508万円にもなる。

 日本ツアーなら大金を稼ぐことができるとにらんだ森田の両親は、大正解だったわけだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ