メジャー初V逃す…松山英樹全米プロ最終日“失速”の原因

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 ホールアウトした松山は悔し涙を拭きながらマイクの前で声を絞り出すのが精いっぱいだった。

「悔しいですね。気持ちの部分でもっと成長しないといけない。(前日に比べ)今日の方がいいプレーができそうな雰囲気はあったが、なかなか波に乗れなかった。これを次に生かしていきたいが、何をすれば勝てるのか分からない。(次に向けては)頑張ります」

■ショートアイアンの距離感に微妙なズレ

 それにしても、残り8ホールの時点で単独首位に立ちながら、11番からの3連続ボギーは痛恨だった。

 田原紘プロがこう言う。

「松山は単独首位に立った10番まではプラン通りであり、落ち着いてプレーをしていた。今大会の優勝候補に挙げられ、ポイントランク、賞金ランクとも首位に立ち、前週の優勝もあってメジャータイトル取りに本人も手応えがあったはずです。だからアプローチでも無理をしていなかった。10番でバーディーパットを沈めた時に、メジャータイトルをより意識しだしたはずが、11番の2打目(残り151ヤード)が得意のウエッジでグリーンに乗らず、1.5メートルのパーパットを外してボギーをたたき“あれっ”と慌てた。これではタイトルが取れない、負けられないという気持ちが強くなり、それから体の動きが微妙に変わってきた。汗をかいて疲れもあったと思うが、体が浮いてショットが曲がりだした。11番からの3連続ボギーが敗因のすべてです」

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