広陵・中村は異色の“出たがり型” 流しのブルペン捕手絶賛

公開日: 更新日:

 先の甲子園では試合前のボール回しや試合中の一、二塁への牽制のたびに球場がどよめいた。在京球団の編成担当者に言わせると、「まるでネット裏の我々に肩の強さをアピールしているかのようだった」そうだ。

 流しのブルペン捕手として知られる、スポーツライターの安倍昌彦氏はこう言った。

「彼はサインを出してから、ミットを構える前にひと仕事する。スライダーのサインを出したら曲がり具合を計算、ミットでここからこう曲げてこいと示してから構えている。球種によって三塁手を前に出したり、二塁手を後ろに下げたり……投手が緊張していれば大きく輪をつくるポーズを取ってリラックスさせてから構えています。ピンチになるたびにベンチからの伝令を待つ捕手が多い中、自分から積極的に動ける選手です。取材をしてもこちらが質問して彼が答えている時間より、彼が質問してこちらが答えている時間の方が長いくらい。取材後にグラウンドから校門まで、徒歩で10分ほどかかる距離を見送りにきてくれたのですが、その間も歩きながらいろいろと聞いてくる。捕手が好きで好きで、仕方がないのでしょう。知りたがりというか、研究心、向上心はとにかく旺盛です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動