広陵・中村は異色の“出たがり型” 流しのブルペン捕手絶賛

公開日: 更新日:

 先の甲子園では試合前のボール回しや試合中の一、二塁への牽制のたびに球場がどよめいた。在京球団の編成担当者に言わせると、「まるでネット裏の我々に肩の強さをアピールしているかのようだった」そうだ。

 流しのブルペン捕手として知られる、スポーツライターの安倍昌彦氏はこう言った。

「彼はサインを出してから、ミットを構える前にひと仕事する。スライダーのサインを出したら曲がり具合を計算、ミットでここからこう曲げてこいと示してから構えている。球種によって三塁手を前に出したり、二塁手を後ろに下げたり……投手が緊張していれば大きく輪をつくるポーズを取ってリラックスさせてから構えています。ピンチになるたびにベンチからの伝令を待つ捕手が多い中、自分から積極的に動ける選手です。取材をしてもこちらが質問して彼が答えている時間より、彼が質問してこちらが答えている時間の方が長いくらい。取材後にグラウンドから校門まで、徒歩で10分ほどかかる距離を見送りにきてくれたのですが、その間も歩きながらいろいろと聞いてくる。捕手が好きで好きで、仕方がないのでしょう。知りたがりというか、研究心、向上心はとにかく旺盛です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手