ハリケーン被害マーリンズにも 本拠球場でゲーム不可能か
米東部フロリダ州を襲ったハリケーン「イルマ」が暗い影を落としそうだ。
同州のマイアミ市を本拠地とするマーリンズは11日(日本時間12日)、「マーリンズパーク」の被災状況を明らかにし、デービッド・サイモン球団社長が「球場は水害による甚大なダメージを負っていない」との声明を発表した。
もっとも、開閉式の屋根の一部などに損傷が見られるため、シーズン終了後、早急に改修工事に着手するという。
マーリンズはイルマが上陸した10日は敵地アトランタに遠征中だった。12日からは敵地フィラデルフィアでのフィリーズとの3連戦が組まれ、本拠地マーリンズパークに戻るのは15日。ブルワーズ戦、メッツ戦のそれぞれ3連戦を控えているが、MLBとマーリンズは現時点では「予定通り、マーリンズパークで開催するかどうかは未定」としている。
11日付の地元紙「マイアミ・ヘラルド」(電子版)によれば、球場施設の損壊による観客の安全面を考慮するのはもちろん、市内の道路は冠水するなどの被害に遭ったため、地元警察や消防などが復旧作業に追われ、球場警備にまで人員を割けない可能性もあるという。
マーリンズでは28日から10月1日まで今季最終カードとなるブレーブスとの4連戦が組まれているが、敵地アトランタでの実施を検討している。
去就が微妙なイチロー(43)が本拠地のファンにあいさつすることなく、チームを離れるかもしれない。