ライバルと一騎打ちか 内村航平の世界個人V7に“2つの壁”
体操の世界選手権(10月2日開幕=カナダ・モントリオール)の公式練習が28日(日本時間29日)に行われ、日本は男女とも本番の会場で調整した。
個人総合7連覇がかかるリオ五輪金メダルの内村航平(28)は本番で使用する器具の感触を入念に確かめた。
個人総合決勝ではリオで最後まで接戦を演じた銀メダルのオレグ・ベルニャエフ(24=ウクライナ)がライバル。両者の一騎打ちも予想され、得点だけを比べると内村に分がありそうだが、実際はどうか。
今季、個人総合の最高得点は内村の86.550に対し、ベルニャエフは85.699。内村が1点近く上回っているものの、これは今季から導入された新ルールへの日本と欧州の審判による認識の違いといわれる。
シーズン当初は日本でもシビアなジャッジが下されたが、それ以上に欧州審判の採点は厳密だった。欧州の審判が2人の演技を採点し続けたならば、1点近い差はつかなかったとみられている。
内村にとってはライバルの演技構成も気がかりだ。リオ五輪後、半年近く休養した内村とは対照的に、ベルニャエフは大会に出場し続けているが、今季は、あえて全体的に難度を抑えた演技構成で臨んできた。