ヤンキースも蹴飛ばした 大谷翔平の心意気と争奪戦の内幕

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 ニューヨークメディアの中には大谷を、「大きな都市で勝負できない臆病者」と報じたところもあるが、大谷は臆病でも小心でもない。己をよく知り、周囲の評判に踊らされず、あくまで自分のペースで球団を選ぼうとしているだけだ。

 本人がかねてメジャー挑戦について「カネではない」と話しているのは周知の通り。日刊ゲンダイは移籍先を①二刀流を理解してやりがいのある球団②すぐに結果が求められる大都市の常勝球団以外③日本人選手のいない球団と再三、報じてきた。それはメジャー表明会見の「自分はまだまだ足りない部分の方が多い」「二刀流はもう自分のものではない」というコメントでいよいよハッキリした。

■スタートラインに立つ

 大谷は米メディアが騒ぐような完成された選手ではない。過去5年でシーズンを通して先発ローテを守った経験は一度もなく、最も投げたのは160回3分の2。飛び抜けた素質があるのは事実でも、メジャーでいきなり中4日で投げながら、打つ方でも結果を出せるとは限らない。すぐに結果が求められる大都市の強豪球団であればあるほど、二刀流を貫くのは困難になる。「まだ足りない部分が多い」からこそ、育成にもこだわってもらいたいのだ。

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