参加メンバーたった4人 陸連マラソン強化合宿に浮かぶ疑問

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 陸連は昨年に続き、男子のマラソン強化のためにニュージーランド合宿を行う。7日、成田空港から現地へ出発した選手は、青学大OBの神野大地(24=コニカミノルタ)、箱根駅伝で2区を走った神奈川大の鈴木健吾(22)、17年世界陸上マラソン代表の井上大仁(25=MHPS)、木滑良(26=同)の4人だ。

 ある実業団OBが言う。

「自分の手を離れる陸連の合宿を嫌う指導者がいるのは事実。とはいえ、東京五輪へ向けての強化合宿なら4人は少ない。富士通入りが決まっている鈴木はまだ大学生。神野の監督は『五輪や世界陸上のマラソンで金メダリストを出す』のが夢。木滑らの所属先は国内で唯一マラソン部があり、陸連の合宿に理解がある。呼びやすい選手を呼んだだけではないか」

 ちなみに、3人が参加した昨年は川内優輝(30)も誘ったが、勤務多忙で辞退した。

 陸連のマラソン強化戦略プロジェクトチームは昨年6月、東京五輪マラソン強化のミーティングを開催。同プロジェクトの瀬古利彦リーダーはそこで、「マラソンは選手のことを一番わかっている者がマンツーマンで徹底指導するべき」という持論を述べた。青学大の原監督や坂口泰男子五輪マラソン強化コーチ、実業団の監督などからも強化に関してさまざまな意見が出た。

 今回の合宿に参加するメンバーのうち、井上以外の3人は昨年と同じ。強化すべき選手はこの4人しかいないのか?

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