“タメ”号砲でヒヤリ 金かかる女子パシュートにコーチ問題

公開日: 更新日:

 ヒヤリとした。

 19日に行われた女子パシュート(団体追い抜き)の1回戦。

 号砲直後、先頭を走る高木美帆(23)が姉の菜那(25)からの「待って! 待って!」の叫び声にスピードを緩め、後ろを振り向いた。大きくタイムロスしながら、それでも日本はトップのオランダとは0秒48差の2位。準決勝にコマを進めた。

 原因は佐藤綾乃(21)が号砲までの“タメ”につまずいたことだった。試合後、佐藤は「スタートの長さというのを感じてしまって2、3歩抜けてしまった」と反省。速度を落とした高木美も「号令に合わせることができなかった」と振り返った。

 小平奈緒(31)の500メートルでも同じことがあった。小平が滑った14組だけ、他の13組までのレースより号砲が1秒遅かったのだ。フライングにつながる恐れがあるだけに、準決勝、決勝ではこの“タメ”がエスカレートしないかが懸念材料だ。

 世界記録を持ち、金メダル確実といわれている日本パシュートにはもうひとつ不安がある。日本代表のナショナルヘッドコーチ(HC)を務めるヨハン・デビット氏(38)の去就だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも