スノボ女子ビッグエア決勝 藤森由香がメダルへ“大バクチ”
平昌名物の突風が予想され、日程が一日“前倒し”されたスノーボード女子ビッグエア決勝は22日午前9時半、競技がスタートする。今五輪から採用された新種目。30~40メートルのジャンプ台のような斜面(20度以上)を滑り降り、踏み切って空中でエアの技術を披露。100点満点で審査される採点競技だ。日本勢は19日の予選で藤森由香(写真)が2位、岩渕麗楽が3位、鬼塚雅が7位で決勝進出を決めている(広野あさみは敗退)。
予選では4度目の五輪となった藤森が、金メダルを予感させるジャンプを披露。進行方向と反対向きに回り始めて2回転半する「バックサイド900」を決め、94.25の高得点を叩き出した。
スノーボードクロスで2006年トリノ五輪から3大会連続で代表入りした藤森は、15年の世界選手権後に種目変更した。今五輪では、スロープスタイルで日本勢最高位の9位に入って存在感をアピール。そして五輪で最後の競技となるビッグエアの決勝では、メダル獲得のために一世一代のジャンプを見せるつもりだ。
「予選1回目では、着地で手を付きながらトップ10圏内の82.00点をマーク。これに気を良くした藤森は『安心して2回目にイケる』と思い切りのいい演技につながり、本人も『ビックリした』と言うほどの高得点が生まれた。今五輪後に第一線から退くことを決めており、イチかバチかのチャレンジでメダルを狙うでしょう」(関係者)
10年バンクーバー五輪では、本番前の公式練習中に突風にあおられて転倒。頭を強打してドクターストップ。棄権に追い込まれた。そのときの雪辱もある。メダルへのジャンプ! 見逃せない。