本橋麻里もチクリ 奮闘カー娘をスポイルするTV局の悪ノリ

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 司令塔の藤沢のルックスが、韓国でも「清純な美貌」と賛辞を贈られ、「現地のポータルサイトの検索上位10傑にランクインした!」などと、競技とはなんの関係もない話を垂れ流しているのだ。

 スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏がこう言う。

「テレビは競技とは無関係のささいな話題を誇大、拡大、誇張して視聴者の関心を引きつける、それ以外はなにも考えていません。期間中に選手をタレント化し、五輪が終わればバラエティー番組などに引っ張り出す。視聴率のために利用するだけ利用して、役目が終わればポイ捨て。今からそんな選手の姿が目に浮かびます。テレビはその繰り返しで、結果的に競技や選手をスポイルするのです」

 20日付の日刊スポーツには、日本女子の精神的支柱、本橋麻里(31)の「もぐもぐタイムもいいですが、試合も気にしてくださいね」とのコメントが載っていたが、まったくその通りだ。

「平昌でつくられた熱気が、そのまま東京五輪への期待となって2020年に突入していく。テレビに利用されるアスリートが、今度は国家の威信の道具として利用されると考えると、陰鬱な気分になります。選手も競技者としての誇り、自尊心をしっかり持って、利用される側から脱しなくてはいけません」(前出の谷口氏)

 テレビの罪は重い。

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