育ての親と共に 中日・松坂大輔が横浜高校時代を語り合う

公開日: 更新日:

松坂 もちろんですよ。ボクはボクで意地になっていました。とことん付き合うというか、「もういいよ」と言われたくないというか。「50本」と言われたら、50本絶対捕ってやるって。プロに入って思いましたね。小倉さんほどノックがうまい人はいないと。小倉さんのノックはめちゃくちゃイヤらしい。捕れるか捕れないかってところばかりに打つんです。

■「プロに入ったら投球だけに専念できるよう」

小倉 オレの指導者人生でこれほどいじめた選手はいませんよ。投手は基本的に大輔ひとり。メンバーは揃っていたし、全国制覇をするために甲子園で連投させないといけないんだから。

松坂 ボクもそのつもりでした。夏は予選から甲子園まですぐだし、投手が2枚3枚と必要になると言われますけど、最終的には自分が最後まで投げないと優勝はないと思っていました。普段の練習から、甲子園で連投することしか考えていませんでした。これくらいやらないと甲子園で勝てないんだって思っていました。

小倉 凄いね。プロに入ったら投球だけに専念できるよう、フィールディング、牽制、クイックなどは徹底的に仕込んだんだ。

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