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津田俊樹スポーツライター

産経新聞記者として1992年アルベールビル冬季、同年バルセロナ夏季五輪を取材。運動部長、論説委員を経て、現在フリー。2019年に東京五輪開催をめぐる問題点を指摘する「ブレないスポーツ報道」(言視舎)を出版。

<2>世論を味方に付けた関学大 SNSの映像拡散が背中押した

公開日: 更新日:

「まさか、ここまでやるとは」と強い衝撃を受けた。最初のペナルティーの時点で、日大の内田前監督らが当該選手をサイドラインに戻していれば、ここまで大きな問題にならなかったのではないか。

 SNSが次々と情報発信して、ネットは炎上、瞬く間に拡散していく。「明らかなレイトヒット。一発退場だろ」「なぜ関学大は抗議しなかったのか」。ネット上ならではの無責任なものも含め、さまざまなコメントが飛び交い、その動きに圧倒されて、関学大は動き出した。

 小野ディレクターは「昔だったら、水掛け論で終わっていたかもしれない」と繰り返し繰り返し流される動画のインパクトの大きさを思い知ったという。

 夏合宿、秋のリーグ戦とカレッジフットボール界は、これからが勝負どころ。「先日の練習で、『オレの発言もネットにアップされるのか』と言ったら、学生たちにウケてました」(大学コーチ)。笑い話で済めばよいが、今後もSNSに翻弄され続けるのだろうか。

【連載】日大アメフト殺人タックル事件の深層

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