監督の専権では? 代表選手が相次ぎ「引退表明」の違和感

公開日: 更新日:

「これが最後のW杯になる」――。

 32歳の本田、主将で34歳の長谷部(フランクフルト)らのベテランが今大会を最後に日本代表からの引退を表明した。30代だけでなく、DF酒井高(27=ハンブルガーSV)ら脂の乗り切った選手までもが「(22年W杯は)未来と希望がある選手が目指した方がいい」と、若手に代表の座を明け渡すとした。

 しかし、選手自ら「代表引退」を口にすることに違和感を覚えた向きも少なくないだろう。

 そもそも、W杯や五輪のナショナルチームのメンバーは各競技団体の強化委員会が、サッカーの場合は、監督の専権事項である。

 現役最年長Jリーガーの三浦知良(51)が「(メキシコ代表の39歳DF)マルケスだって出ていたし、僕も目指している」と話す通り、スパイクを脱ぐならともかく、現役を続ける以上、ナショナルチーム入りを目指すのはアスリートとして当然のことだ。

 そもそも簡単に若手に譲るようでは、代表チームの底上げにもつながらない。長谷部、本田らが若手の壁にならないようでは、次回のカタール大会も戦力の上積みは期待できそうにない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性