巨人泥沼6連敗…550万円“格安”メルセデスへの依存度高まる

公開日: 更新日:

 優良助っ人が無失点に抑えても、巨人の連敗は止まらなかった。

 26日のヤクルト戦にC・C・メルセデス(24)が先発。初回に2死満塁のピンチを切り抜けると、二回からは6イニング連続で1人の走者も許さず、3者凡退に抑えた。8回122球を投げて3安打無失点。1―0で九回にマウンドに上がった守護神マシソンが同点に追いつかれ、勝ち星は逃した。延長十一回、上原が山田に勝ち越しの適時打を許し、連敗が6に伸びた高橋由伸監督も、メルセデスの働きには「ずっといい投球を続けているね」と目を細めた。

 来日初登板となった10日のヤクルト戦は5回、18日の阪神戦は7回を無失点。初登板から3試合で計20イニング連続無失点と抜群の安定感を誇る。8日に育成から支配下選手に昇格したばかり。年俸は格安の550万円だ。

 同じ先発助っ人のヤングマンがこの日、登録を抹消された。前日の登板で左手首に打球が直撃し、骨折していたことが判明したためである。

「2年8億円のゲレーロ、年俸2・2億円のカミネロといった主力助っ人が二軍にいることで、メルセデスはいつ落とされるかという一軍の外国人4枠におびえながら投げていた。とはいえ、球威、高い制球力への首脳陣の信頼度は、今やエースの菅野の次。ヤングマンの抹消で、メルセデスへの依存度は、今後ますます高まるでしょう」(チーム関係者)

 首位広島とはついに10ゲーム差。クライマックスシリーズ出場圏の3位以上の死守が現実的な問題となっている。現在2位のヤクルトに2試合で13回無失点の左腕が、今後のキーマンになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  5. 10

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ