復帰後初の実戦形式も…大谷に危惧される「器用貧乏」不安

公開日: 更新日:

 故障以前の投手成績は9試合に先発して4勝1敗、防御率3.10。普通の先発としては合格点も、サイ・ヤング賞候補のデグロム(メッツ)やセール(レッドソックス)はいまだ防御率1点台。超一流の投手と比べると1ランクも2ランクも落ちるし、なによりシーズンを通じて先発ローテを守れる保証がない。中4日どころか、1週間に1回の登板すらこなせなかったからだ。

 指先にマメができやすい体質のうえ、右肘の不安もつきまとう。靱帯の部分断裂はトミー・ジョン手術をしない限り完治しない。

「大谷は走攻守すべての能力が高いだけに、高いレベルのプレーを求められますが、最大の武器は投打ともある程度の成績を残せるところにあるのではないでしょうか」とは前出の友成氏。

 要するに大谷は、打つだけ、投げるだけではメジャーで超一流にはなれない。その代わり、どちらもかなりのレベルでこなすことができるということだ。

 プロ1年目のキャンプで大谷を見た日本ハムの首脳陣のひとりは、「投げることも打つことも走ることも、かなりのレベルでこなすが、どこかひとつが飛び抜けているわけではない。ひょっとしたら器用貧乏かもしれない」と漏らしたことがある。つまり投打とも中途半端に終わってしまうのではないかと危惧したのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解