アジアでは敵なし 今大会5冠の池江璃花子に残された課題

公開日: 更新日:

 競泳女子の池江璃花子(18)が23日のアジア大会4×100メートルメドレーリレー決勝に出場し、第3泳者(バタフライ)として日本の金メダルに貢献。日本記録を更新する3分54秒73の好タイムを叩き出し、きょう24日の50メートル自由形を残して今大会5冠を達成した。

 とはいえ、今大会は格下のアジア勢が相手。真価が問われるのは欧米の強豪を相手にする来年7月の世界選手権(韓国・光州)、そして、20年東京五輪だろう。

 池江はかねて、レース前半での積極性に欠ける泳ぎが課題とされている。スタート時から全力で行かず、タイムも順位も伸びない。本人も自覚していて、「強い選手(欧米勢)が相手だと、レース終盤での追い上げを恐れ、スタミナを温存しようとして、スタートから積極的に行けないこともある。海外勢相手のレースでは、消極的な姿勢を捨てないと」と話している。

 池江と同様、複数種目を高いレベルでこなし、「鉄の女」の異名を持つ美女スイマー、カティンカ・ホッスー(29=ハンガリー)は、序盤から攻める強気のレースで知られる。「アジアの鉄の女」として世界中から注目を集め始めた池江が本家と同様、アグレッシブな泳ぎを身に付ければ、東京五輪で欧米の強豪とも互角の勝負が期待できる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較