アジア無敵の400mリレー サニブラウンは東京で“落選”危機

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 当然のことながらアジアでは敵なしだった。

 30日の男子4×100メートルリレー決勝で日本(山県、多田、桐生、ケンブリッジ)が38秒16で優勝。陸上では数少ないメダル有力種目でアジア大会20年ぶりの金メダルを獲得した。16年リオ五輪の同種目では史上最高位の銀メダル。日本陸連では東京五輪での金メダル取りを目指し、リレー合宿を実施するなど、本格的な強化に乗り出している。

 2年後に迫った地元開催の五輪では現代表メンバーに、世界レベルのスプリンターが加わるプランもささやかれている。昨年の日本選手権2冠(100メートル、200メートル)で、世界選手権(ロンドン)の200メートルで7位入賞を果たしたサニブラウン・ハキーム(19=フロリダ大)だ。東京五輪では日本短距離のエースとして個人種目での表彰台、リレーではアンカーとしても期待されるが、先行きは不透明だ。

 サニブラウンはリレーの経験に乏しく、日本の武器であるバトンワークも不慣れ。本人も「僕が出たら足を引っ張るだけ。そもそも(バトンが)下手だから選ばれないでしょうけど」と話すほど。五輪本番までに練習を積めば、不安は解消されるとはいえ、サニブラウンの練習拠点は米フロリダ大。日本のリレー合宿に参加するのは現実的に厳しいため、バトンワークや、他のメンバーとのコンビネーションの向上は望めない。

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