巨人クローザー有力候補 “155キロ豪腕”クックのアキレス腱

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 これがラスト補強か。

 15日、巨人が来季の獲得調査に乗り出している新外国人投手が明らかになった。マリナーズからFAとなっているライアン・クック(31)だ。

 今季はマリナーズで19試合に登板。2勝1敗5ホールド、防御率5.29だった。最速155キロの剛腕で、スライダー、チェンジアップ、ツーシームなど多彩な変化球を操る。

 メジャー2年目の2012年は、アスレチックスで一時は抑えを務めるなど71試合で6勝2敗14セーブ、防御率2.09の好成績を残し、球宴にも出場した。しかし、14年以降は故障に悩まされた。16年春に広背筋を痛め、同年10月には右肘のトミー・ジョン手術を受けた。この影響で16、17年はメジャー登板がなかった。

 米代理人関係者がこう明かす。

「今季メジャーで12.18とかなり高い奪三振率を誇る。投球の割合はフォーシームの直球が55%で得意とするスライダーが27%。この2つが大多数を占める。何種類かのスライダーを使い分ける中で143キロほどの高速スライダーが武器になっている。一方で今季マイナーでは、右打者を.164と抑えているのに対し、対左は.308。スライダーが有効な右打者はカモにしていても左打者は苦手。メジャーで2.17という被本塁打率も気になります。打たせた飛球が本塁打になってしまう確率が30.8%と非常に高いだけに、狭い東京ドームでどうなるか。それと最も大きな弱点は、13年に67イニングで16も盗塁を許したこと。今季も17イニングで4盗塁。得意ではない牽制とクイックが今も改善されていない証拠です」

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