アルアインCWC決勝進出で “塩谷的生き方”にJ選手興味津々

公開日: 更新日:

 UAEで行われているクラブW杯は、開催国アル・アインと欧州王者レアル・マドリード(スペイン)が決勝(23日午前1時30分キックオフ)を戦うことになった。

 注目は「アル・アインのDF塩谷司(30)」である。主軸として優勝に貢献できるか? もさることながら「塩谷的な生き方」にJリーガーは興味津々なのである。

 徳島商―国士舘大から2011年にJ2水戸入り。12年に広島に移籍。森保監督(現日本代表監督)時代、Jリーグ3回優勝に貢献した。15年10月に日本代表デビュー。そして17年春にアル・アインから“驚くべき高額オファー”が届いた。広島での年俸5000万円の実に4倍もの2億円! が提示されたのだ。もっとも塩谷は当初、UAE行きをためらったという。

「日中は50度超の猛暑で練習も試合も夜に行われるが、それでも30度を超える日が多く、ファンもエアコンの効いた自宅でテレビ観戦が大半。観客2000人ほどの閑散としたスタジアムでのプレーが多く、中東エリア以外からの助っ人は<生活習慣など馴染むのに四苦八苦。モチベーションを保つのが難しい>と愚痴っている。リーグ自体も上位3チーム以外はレベルが極端に低く、UAEでプレーする限り、日本代表に呼ばれるのは難しくなる。一度は二の足を踏んだ塩谷だったが、最終的に中東行きを決意したのは、高額年俸に加えて<UAEでプレーするサッカー選手は税金が掛からない>ことが、やはり魅力的だった」(サッカー関係者)

 日本代表としてW杯に出場する夢は途絶えることになるが、アル・アインとの3年契約をまっとうすれば「6億円」の収入が約束される。名を捨てて実を取る。塩谷的生き方も悪くない――。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因