セリーナ流を導入 大坂なおみ“大試合で3勝”したたか調整法

公開日: 更新日:

 全米に続いて全豪と4大大会を連覇した大坂なおみ(21)。

 今回の快挙で一気に世界ランク1位に上り詰めたものの、ツアーはまだ3勝しかしていない。そのうち2勝は4大大会で、残る1勝は4大大会に次ぐ格付けのプレミア・マンダトリーのBNPパリバ・オープン。大坂はつまり、ツアーの中でもポイントの高い試合で結果を残すことによって世界の頂点に立ったのだ。

 本人は「グランドスラムの雰囲気が好き」と話しているが、「雰囲気が好き」だから勝てるわけではもちろんない。

 照準をあえて格上の大会に合わせ、そこでコンディションがベストになるような調整をしているからこそ、結果も付いてくるのだ。

 大坂のコーチであるサーシャ・バインと、バインが連れてきたフィジカルトレーナーのアブドゥル・シラーは、長らくチームの一員としてセリーナ・ウィリアムズ(37)を支えてきた。

 そのセリーナは4大大会のシングルスだけで実に23勝(歴代2位)もしている。ツアーで挙げた95勝のうち、4分の1強が4大大会でのもの。セリーナは、4大大会に照準を合わせていたがゆえに、結果を残すことができた。それ以外の試合はケガなどを理由にパスするケースも珍しくなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗