米公式球とザル守備…マリナーズ雄星の肩肘に“二重の負担”

公開日: 更新日:

「メジャー公認球は、当時のプロ野球のボールと比べて大きく重い。それに表面がかさかさして滑りやすかった。慣れたつもりでも、ブルペンで投げるのと実際に打者に対するのとではかかる負担も違う。とにかく滑るため、ボールが上ずる。低めに投げようとするあまり、無意識のうちに指先に力が入る。普通に投げても前腕の内側が張るが、外側の筋肉にも張りが生じ、やがて炎症を起こした」 

 菊池も滑りやすいボールには苦心している。握りを替え、常にボールを触ることでだいぶなじむようになってきたらしいが、実戦ではスライダーが抜ける場面も。変化球の精度を上げることを課題にしているだけに、滑りやすいボールを思うように操ろうとすればするほど指先や前腕に負担がかかることになる。

■脆弱な二遊間

 メジャー公認球への対応に加えて、マリナーズのチーム事情が菊池の左腕にさらなる負荷をかける。脆弱な守備陣のことだ。

 オープン戦初マウンドでは遊撃手や中堅手のマズい守備が失点につながった。マリナーズの外野はともかく、内野守備はザルと言っても過言ではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗