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帖佐寛章日本陸連顧問

1930年6月、東京都生まれ。東京教育大(現・筑波大)で日本選手権800メートル、1500メートル優勝。箱根駅伝出場。引退後は順天堂大陸上部監督として箱根駅伝優勝。数々のトップアスリートを育てた。五輪監督、日本選手団副団長、神戸ユニバーシアード日本選手団長、日本陸上競技連盟強化委員長、専務理事、副会長をはじめ、日本体育協会副会長、国民体育大会委員長、国際マラソン・ロードレース協会会長などを歴任。現在は日本陸連顧問、順大スポーツ健康科学部名誉教授。

五輪後の新国立競技場を球技専用にして何が「レガシー」だ

公開日: 更新日:

 この連載も最終回となった。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森(喜朗)会長は、今年11月に完成予定の新国立競技場(以下=新国立)を、日本スポーツの新しい「聖地」にしたいと言った。素晴らしい発言で尊敬したよ。ところがだ。五輪が終われば、「金にならない」という理由で陸上競技のトラックは撤去される。6万8000席の観客席は国内最大規模の8万席となり、サッカーラグビーなどの球技専用スタジアムに生まれ変わる。元陸連会長の河野洋平さんと会ったとき「由々しき問題だ」と言ったんだ。

 国際オリンピック委員会(IOC)が最も重視しているテーマは、有形・無形の「レガシー」(精神的・物理的遺産)だ。開閉会式が行われるメインスタジアムを後世に残すことも、そのひとつではないか。たとえば、1896年に近代オリンピックの第1回大会(ギリシャ)が行われたアテネに残る「パナシナイコ・スタジアム」は、紀元前329年に建設され、改修されたものだ。

 第1回五輪と同じく、マラトンの丘からスタジアムまでを走る「アテネ・クラシック・マラソン」の際にこのスタジアムは使われてはいるが、トラックは直線が長く、カーブは極端に急なため公式大会は行われていない。それでもアテネは「レガシー」として残している。

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