帰化決意の白鵬が狙う理事長の座 相撲界を待つ暗黒時代

公開日: 更新日:

 相撲取材歴50余年、評論家の中澤潔氏は「白鵬は横綱としての在り方を勘違いしている」と、バッサリやる。

「盛り上げたいならば、相撲で勝つことで盛り上げたらいい。過剰な演出は不要。醜いだけです。土俵入りや懸賞を受け取るオーバーなしぐさも鼻につく。相撲は礼に始まり、礼に終わるもの。そこでなぜ、これ見よがしに自己流を振りかざすのか。白鵬は『勝ってるオレが好きにやって、何が悪いんだ』くらいの考えでしょう。注意したところで聞く耳を持たないから厄介です」

 さらに中澤氏はこう続ける。

「横綱は全力士の手本となる存在。だからこそ、謙虚でなければいけないんです。歴代の横綱は『番付トップの人が、こんなに謙虚に振る舞うのか』と、周囲に尊敬されていた。他の力士もそんな横綱を尊敬し、『自分もああ在るべき』と見習う。そうやって相撲界は続いてきた。それがやりたい放題では誰も尊敬しない。手本不在ですよ。まして、白鵬をマネする力士が出てきたらどうするのか。そうした意味でも白鵬は横綱としてはもちろん、力士の本分を外れているとしか言いようがありません」

 白鵬親方の誕生は、終わりの始まりとなりかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?