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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ファンの傘をさし談笑 日本ハム西川“雨中の神対応”の価値

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 翻って今回の西川の行動にはそういう芸のノリが一切しない。これ、シンプルだが実に素晴らしいファンサービスだと思う。選手の繊細な肉体を無駄に酷使することもなければ、面倒な事前準備も必要ない。どんな性格の選手であれ(陰陽問わず)、サインや束の間の雑談、記念撮影程度なら気構えひとつで簡単にできるだろう。今後は西川だけでなく、多くの選手がこれを実行したら、観客は一時中断でさえ楽しみになるのではないか。

 また、プロ野球選手の場合、肉体の負担にならない程度の軽いキャッチボールやボール回しなどを観客の近くで披露することこそが、個人的には最高のファンサービスではないか、と思う。キャンプ地などを訪れて間近でプロ野球選手の練習を見ると、ウオーミングアップ程度のキャッチボールでさえ見せ物になることを実感できる。数年前に名護の日ハムキャンプで見たダルビッシュ有のキャッチボールなんて本当にすさまじかった。

 と思っていたら、19日の試合では同じ日本ハム近藤健介が雨天中断時に客席の子供とフェンス越しにキャッチボールをしたという。これ、最高でしょう。

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