著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ファンの傘をさし談笑 日本ハム西川“雨中の神対応”の価値

公開日: 更新日:

 翻って今回の西川の行動にはそういう芸のノリが一切しない。これ、シンプルだが実に素晴らしいファンサービスだと思う。選手の繊細な肉体を無駄に酷使することもなければ、面倒な事前準備も必要ない。どんな性格の選手であれ(陰陽問わず)、サインや束の間の雑談、記念撮影程度なら気構えひとつで簡単にできるだろう。今後は西川だけでなく、多くの選手がこれを実行したら、観客は一時中断でさえ楽しみになるのではないか。

 また、プロ野球選手の場合、肉体の負担にならない程度の軽いキャッチボールやボール回しなどを観客の近くで披露することこそが、個人的には最高のファンサービスではないか、と思う。キャンプ地などを訪れて間近でプロ野球選手の練習を見ると、ウオーミングアップ程度のキャッチボールでさえ見せ物になることを実感できる。数年前に名護の日ハムキャンプで見たダルビッシュ有のキャッチボールなんて本当にすさまじかった。

 と思っていたら、19日の試合では同じ日本ハム近藤健介が雨天中断時に客席の子供とフェンス越しにキャッチボールをしたという。これ、最高でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差