炎鵬は最軽量99キロ 横綱白鵬の内弟子に“小兵”が多いワケ

公開日: 更新日:

 ある親方は「偶然でないとすれば」と、こう続ける。

「人気でしょうね。柔道でも『柔よく剛を制す』との言葉もあるように、小柄な者が大柄な相手を倒すのは痛快。まさに日本人好みですからね。小兵力士はその存在だけで話題になるし、幕内に昇進すればなおさら。昔から大相撲には『ちびっこギャング』の異名を取った鷲羽山さん(175センチ、112キロ)や、『牛若丸』と呼ばれた藤ノ川さん(178センチ、108キロ)という人気力士がいた。舞の海さん(171センチ、101キロ)もそうでしょう。勝った際のメディアでの取り上げられ方も、並の力士の比じゃない。そうした人気優先の弟子集めではないか」

 実際、今場所の国技館内のグッズ売り上げナンバーワンは炎鵬。売店の店員は「成績に関係なく、初日から売れていた。場所中の再入荷が追いつかないほどです」と本紙の取材に話していた。

「日本人力士はスピードや反射神経ではモンゴル勢に劣りがち。白鵬が自身の相撲を教えやすい日本人を選ぶとなると、必然的に小柄でスピードのある力士に限られてしまう。そうした指導面での事情も考えられる」(前出の親方)

 これ以上のケガがなければいいのだが。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑