テスト大会で浮き彫り…東京五輪「立候補ファイル」の大嘘

公開日: 更新日:

 高温のために馬がヘロヘロになった馬術、真っ赤に火照った顔から流れる汗を何度もぬぐうホッケー選手、台風などの雨水による水質悪化でスイムが中止になったパラトライアスロンW杯……。東京都内では今夏、東京五輪のテストをかねてさまざまな競技が行われているが、ハッキリしたのは、この時期の東京は国際競技大会を開く場にふさわしくないということだ。

 IOCは、2020年夏季五輪の立候補都市に対し、7月15日から8月31日までの間に開催することを決定。これを受け、東京五輪組織委は7月24日から8月9日を開催期間としたのだが、〈立候補ファイル 大会の全体的なコンセプト〉にはこう書いてある。

〈この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である〉

 おいおい、〈理想的な気候〉なら、なぜ、馬も選手もダラダラと汗をかいて死にそうな表情になっているのか。基準を大幅に上回る大腸菌で汚染されたお台場の海で、どうやって〈最高の状態でパフォーマンスを発揮できる〉のか。世界のトップアスリートが組織委の資料を読めば、ほぼ全員が「嘘つくな」とカンカンになるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」