テスト大会で浮き彫り…東京五輪「立候補ファイル」の大嘘

公開日: 更新日:

 ほかにも〈夏季休暇に該当するため、公共交通機関や道路が混雑せず〉〈ボランティアや子供たちなど多くの人々が参加しやすい〉〈東京においても大会開催に影響を及ぼすような大規模イベントの開催を予定していない〉とあるが、混雑しないのであれば、わざわざ五輪期間中の渋滞対策として、首都高速の料金を変動させる「ロードプライシング」の導入なんて必要ないし、観光案内などを担う都募集の「都市ボランティア」が募集枠に届かない――なんて事態も起きなかった。

 展示会場として利用されている東京ビッグサイトは、五輪によって展示会の規模縮小や中止が懸念されるからこそ、業界団体が怒りの声を上げたのではないのか。

 とにかく、すべてが嘘まみれで、一度決めたら突き進む。五輪組織委の思考は、74年前の、大日本帝国軍部と何ら変わらない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」