楽天2位・黒川史陽 センバツ制覇の父から受けた英才教育

公開日: 更新日:

内野手・18歳・智弁和歌山

 まさに野球一家だ。

 父・洋行さん(44)、母・枝里子さん(50)との間に、次男・史陽のほか、長男・大雅さん(20)、末っ子・怜遠さん(16)の3兄弟をもうけた。3人の息子は、いずれも高校野球の強豪高校でプレー。主砲として智弁和歌山を牽引した史陽はもちろん、現在、九州共立大学に通う大雅さんは日南学園(宮崎)で春夏連続出場。末っ子の怜遠さんは今春、星稜(石川)に入学した。

「息子たちには『甲子園は出場して当たり前』と言い続け、決して高い目標、憧れの場所とは位置付けなかった」と話す洋行さんの経歴も華やかだ。上宮(大阪)では主将(1番・二塁)を務め、93年のセンバツ制覇。同志社大からミキハウスに進み、都市対抗にも出場した。8年間、コーチを務めたセガサミーではDeNA・宮崎敏郎(12年ドラフト6位)ら、3人の野手をプロに輩出している。今オフ就任した楽天の三木肇監督は上宮高の2年後輩だ。

 洋行さんは幼い子供たち3人に甲子園の優勝など自身の経験を伝えるとともに、学校から帰宅後は野球漬けにした。キャッチボールや素振りなどの技術向上はもちろん、毎晩、巨人戦や阪神戦のテレビ中継を見ながら野球IQを高めさせた。

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