今平は痛恨ダボ…18番パー3は今の男子プロには難しすぎる
最終日は例年グリーン手前にカップが切られる。ピン上から下りのラインを残すのは、傾斜がきつくてライン読みとタッチが繊細になり、1パットで決めるのは至難の業だ。だからピン上1メートルより、花道のほうがパーセーブしやすいとさえいわれる。さらにティーイングエリアからは西日がきつくて、選手には攻めづらいレイアウトだ。
「コース設計の基本は、プレーヤーが上がりホールで夕日がまぶしくないようにレイアウトするものです。実は18番はその昔、9番だったのですが、グリーンを囲む傾斜地が天然のギャラリースタンドになるので、試合のためにアウトとインをそっくり入れ替えたのです。それにしても今季ツアーを象徴する終わり方でした」と評論家の宮崎紘一氏が続ける。
「今平が賞金王といっても勝った2試合はともに短縮試合。逆転賞金王を狙ったS・ノリスも、アマチュアの金谷拓実が勝った試合で2位になり優勝賞金4000万円をそっくり手にしたのが大きかった。そして18番パー3の体たらく。男子プロにはもっと危機感を持って奮起してもらいたい」
男子ツアーの体裁を保つには、最終日のピン位置をもっとやさしくしないとマズいだろう。