著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

U-23現地取材で見えた 東南アジアサッカーの「光と影」

公開日: 更新日:

「延べ4試合、選手達は挑戦をして良い経験を積めたと思っています。協会は<2026年ワールドカップ出場>という目標を掲げていますので、それに向けてこの世代がこういった経験を糧に成長していってくれれば、可能性はあるのではないかと考えています。しかし、私は将来的な部分を非常に危惧もしています。現状では国内でクラブチームとやる程度の強化しかなく、国際経験が乏しいんです。昨年も遠征して強化をしたことがないですし。もし<大きな目標>を立てているのであれば、原石はあると思ういますし、磨かなければ光らないとも思っています。しっかりとしたプランを立てなければ……」

 本来、タイ代表はU-23アジア選手権の予選で敗退しており、今大会への出場資格がなかった。しかし、自国開催を何とか手繰り寄せ、出場に漕ぎ着けたという経緯がある。何故そこまで大会開催にこだわったのか。

<日本人監督で東京オリンピックへ><52年ぶりの出場を>というミッションの裏には、2月に控えたタイサッカー協会(以下、FAT)会長選挙の存在が見え隠れしてくる。再選確実と言われるソムヨット現会長とはいえ、選挙前のこのタイミングで開催成功を国内外へ向け、アピール出来ることは大きな意味を成す。たとえ“大枚”をはたいたとしても、だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…