矢野阪神に燻る3つの火種…巨人に開幕3連敗で不穏な空気が

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■エース西勇輝の不満が増幅

 球団周辺には開幕投手を務めた西勇輝(29)のモチベーション低下を懸念する声がある。

 開幕戦は巨人のエース菅野と投げ合い、6回1失点と好投。打っては本塁打と適時打でチームの全2得点を挙げる活躍を見せた。

 しかし、矢野監督の継投失敗により、今季初勝利はスルリとこぼれ落ちた。阪神OBが言う。

「西は試合後、広報を通じて『何も言えることはありません』とだけ言い残して球場を引き揚げたそうだが、開幕投手ならば勝っても負けても報道陣に取材対応するのが普通ですからね。よほど悔しかったのでしょう。ましてFAで阪神入りした西は、出来高の問題も絡んでくるからね」

 西は2019年に、年俸2億円プラス出来高の4年契約で阪神入りした。総額は10億円規模で、1年あたり5000万円以上の出来高が付いているといわれる。前出のOBが続ける。

「阪神はFA選手を獲得する際、出来高を手厚くする傾向がある。勝利数、イニング数といった項目が達成できてこそ、西は稼げるのだが、早い回で降板、勝ち星までフイにされた。今季は公式戦の試合数が120試合に減り、出来高の扱いは球団ごとの裁量になりますが、開幕戦のような采配が続けば、西自身、いよいよ不満を募らせますよ」

■藤原オーナーが親会社役員退任の波紋

 先日、阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が行われ、球団オーナーで、同HDの藤原崇起代表取締役の退任が決まった。

 今後も子会社・阪神電鉄の代表取締役会長として球団のオーナーを務めるが、別のOB氏は「阪急色が強まることは間違いない」と、こう続ける。

「2006年に阪急と阪神が合併してから14年。合併当時に阪急側から出された『むこう10年間はタイガースの経営に一切、口を出さない』という覚書の効力はとっくに失われている。球団の予算は合併当初から他の子会社と同様、阪急阪神HDのコントロール下にあり、球団の売り上げが減った場合は年間シートやチケット代を値上げして、つじつまを合わせたこともある。フロント人事や監督、助っ人獲得の人選に口を出すことはないが、売り上げに関するノルマはある。経営が低迷すれば球団はHD内で苦しい立場に立たされます」

 今季はコロナ禍により公式戦が縮小。無観客開催などで入場料収入が大幅に減る。その上、チームが低迷すれば盛り上がりに欠け、経営はますます打撃を受けることになる。

「阪神は2005年以降、一度もリーグ優勝していない。稼げない上に結果を残せないとなれば、球団に阪急側の人間が送り込まれるかどうかはともかく、フロント人事にメスが入っても不思議ではない。3月末には藤浪ら複数の選手が合コンに出席し、コロナに感染するスキャンダルが発覚。先日の株主総会では、株主から『球団がチヤホヤさせ過ぎているのではないか』と厳しく指摘されましたからね」とは、地元球界関係者だ。

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