阪神・馬場“棚ボタ”初勝利 3年目16試合目でようやく戦力に

公開日: 更新日:

 おいしい初勝利だった。1点ビハインドの六回から登板した阪神の馬場だ。

 連続四球と犠打で2死二、三塁とされ、続く戸柱もフルカウントから歩かせ満塁のピンチを招く独り相撲。次打者はこの日先頭打者アーチを放ち、ここまで3安打猛打賞の梶谷とあって、ベンチは真っ青になった。

 その梶谷が甘い内角直球を打ち損じて三邪飛に倒れると、阪神はその裏に大山の2点適時打で逆転し、これが決勝点。1回31球の馬場にプロ3年目、16試合目の登板にしてプロ初勝利が転がり込んだ。

 試合後、矢野監督は「自作自演」と苦笑いだったが、「棚からボタモチ」の初勝利だろう。2017年ドラフトソフトバンクとともに1位指名した清宮(日本ハム)と安田(ロッテ)を抽選で外し、3回目の指名もソフトバンクと競合。阪神が馬場の当たりくじを引いたが、昨季まではほとんど戦力になっていない。

 1月に結婚を発表し、ウイニングボールは「新婚なので奥さんに渡したい」。今季年俸は1400万円。女房が胸を張れる額にはまだまだ遠い。

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