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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

独移籍のFC東京・室屋が迷いを断ち切った指揮官のひと言

公開日: 更新日:

 因みに日本代表初キャップとなった2017年12月のEAFF E-1選手権の初戦・北朝鮮戦では「前半は全然ダメだったですけど、デビューとしてはこんなもんなのかなと思います。後半は落ち着いて修正できたかなと。ホーム(味の素スタジアム)のはずなのに、前半はテンパちゃいました」と低調だった代表デビュー戦を冷静に分析していた。

 室屋の出番はこの1試合だけ。その後の2試合はベンチを温め、それからハリルホジッチ・ジャパンから声がかかることはなかった。

 思うようなプレーができなかったとしても、本音を包み隠して虚勢を張ることは、プロの選手であれば珍しいことではない。しかしながら、室屋は質問した記者が拍子抜けするくらいマイペースを崩さないことが少なくない。目の前の現実(結果)に一喜一憂しないで淡々と受け入れる。この〈鈍感力〉も、室屋の大きな武器かもしれない。

 FC東京では、ライバルだった徳永が2018年に故郷のチームである長崎へ移籍。新監督にG大阪で数々のタイトルを獲得した長谷川を迎え、室屋の時代が来たかのように見えた。しかし、長谷川監督はアンタッチャブルな存在を作らなかった。

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