著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

大学生でも世界目指すアマチュアには思い切りの良さがある

公開日: 更新日:

 最終18番ホールでバーディーを奪い、稲森佑貴が逆転優勝した今年の日本オープンは例年と雰囲気がちょっと違いました。

 無観客開催もそうですが、コロナ禍で男子ツアーは相次いで中止になり、大会は今季2戦目です。

 プロは実戦から遠ざかっており、ただでさえ難設定なのに経験不足でもスコアをつくっていかなければいけないなど、中断していた時にどれだけ練習を積んできたのかも問われました。

 マンデーを通過して本戦出場を果たした選手や、藤田寛之、谷口徹、手嶋多一らベテラン勢の頑張りも光りました。

 会場はフェアウエーが広くても、しっかりキープしなければスコアをつくることができません。ショットが曲がらないことで定評のある稲森は我慢強くチャンスを待ち続けて、最後まであきらめずに勝利を手にしたといえます。

 優勝争いを演じた谷原秀人も3日目の冷たい雨の中で69のアンダーパーで回り、欧州ツアー参戦の経験が生きました。大雨のスタート前に話したところ、「欧州では普通ですよ。これで風が吹かなければいいんですけど」と悪天候をまったく気にしていませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし