今年のドラフトは“戦略ダダ漏れ”「個室指名」の意外な盲点

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重要なのは外れ1位

 選手を順番に指名していく2位以下はもちろん、今年、各球団が神経をとがらせているのは外れ1位だという。

 各球団の1位指名が近大の佐藤輝明内野手と早大の早川隆久投手に集中しそうだからだ。ドラフト前日の25日までにオリックスソフトバンク巨人が佐藤、ロッテヤクルトが早川の1位指名を公表。日本ハムは苫小牧駒大の伊藤大海投手、中日は中京大中京の高橋宏斗投手の1位指名を公表しているものの、他の5球団は佐藤か早川に行くとみられている。

 しかし、実際に佐藤と早川の交渉権を獲得できるのは当たりクジを引いた2球団だけ。日本ハムと中日がそれぞれ単独指名に成功したとして、佐藤と早川のクジを外した8球団は再び外れ1位で競合する可能性もある。抽選を外し続けて目も当てられない結果に終わるかもしれないだけに、例年以上に外れ1位候補が重要になるというのだ。

「例年ならスカウトは午前中に集まって本番のシミュレーションをやるのですが、今年は会議が始まる直前の集合という球団も中にはある。用意された個室に入らない6人以外のスカウトからの情報漏洩を警戒したからだと聞きました」(マスコミ関係者)

 球団幹部はそれくらい情報漏れにナーバスになっている。

 新形式である程度、情報漏洩が防げるのは事実でも、それ以上にドラフト戦略がダダ漏れすることを危惧しているからに違いない。

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